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【立地調査vol.2】競合店を調査する

立地周辺の人の流れが確認できたら、あなたが出店しようとしているお店にどれだけの需要があるのかを具体的に調べるため、競合店の調査をしましょう。

競合店の調査では、統計データや人の流れからはわからなかったお客さまの細かいニーズがわかるようになります。

競合店調査

競合店調査のチェックポイント

競合店調査で最も重要なのは、入店客の数を把握することです。

競合店の入店客数と客単価を知ることができれば、その店の具体的な売上が予測できます。競合店の売上は、自分のお店がどのくらい売上を出すことができるかを推測するうえで、重要な指標になります。

競合店調査から推測された自店の売上は、今後雇用する人の数や、勤務時間などを考える際に参考になります。さらに、資金を調達する際に必要な事業計画を仕上げるときにも、これらの情報は役立ちます。

競合店の調査範囲はどこまで?

実際の調査の対象は、徒歩だと500m、自動車だと2km以内の、移動時間5分程度の範囲内にある飲食店です。飲食店を利用するお客さまの半数近くは、この範囲で活動している人であることがわかっているからです。

余裕があれば、さらに、徒歩1km、自転車5km以内の、移動時間10分程度の範囲まで調査を広げましょう。

競合店の調査では、自分のお店のコンセプトに近いライバル店から調査します。そのうえで、他の業種や業態のお店も調査することをおすすめします。

調査の対象となるエリア全体の飲食店を調査することで、その地域において飲食店の需要が多いか少ないか、お客さまはどういった業態の飲食店を求めているのかを把握することができるからです。

特定の飲食店だけを対象とした調査では、たまたまそのお店が繁盛していた・していなかった、という理由で、エリア全体の需要を見誤ることもあります。

調査の結果によっては、自分が予定している業態が需要と合わない場合があります。

この段階であれば、立地を変えることも、業態を再考することも、まだまだ柔軟に対応することができます。

調査する方法

調査項目は、
・時間帯(18時~19時、19時~20時など1時間単位)
・年齢層(10代、20代、30代、40代、50代、60代以上など)
・性別(男・女)
・客単価

です。

時間帯は、平日、日祝日、土曜日に分けて、細かく調べます。さらにその中でも、ランチタイム、ディナータイム、その他の客数の少ない時間帯を、それぞれ調査するのが理想です。

様々な情報に触れる機会が得るため、できるだけ入り口やレジ近くに座ることをおすすめします。

調査する日によっては、たまたま近くでイベントが開催されていたり、時期によって客数の増減が大きな場合もあるので、同じお店でも複数回調査するのが理想です。

周辺のイベント情報などは事前に調べておくと、正確なデータを集めるのに役立ちます。

これらの調査では、スマートフォンやパソコンを使ってできるだけ正確な人数を数えます。スマートフォンには、複数の項目をひとつの画面上でカウントできる無料のカウンターアプリもありますので、事前に準備しておきましょう。

ここまでの調査で得た、競合店の客数や客単価から、
客数 × 客単価
を計算することで、競合店の売上を把握することができます。

実際に入店調査をする前に

なお、実際に入店調査をする前に、食べログやぐるなびなどのインターネット上のサービスでおおよその客単価を把握するとともに、お店の口コミも確認しておきましょう。

ただ、全ての口コミを真に受けてはいけません。

それらが本当であるかどうか、本当ならなぜそのような書き込みがされたのか、実際に自分でお店に足を運び、確かめてみる必要があります。

口コミをチェックすることで、そのお店が評価されているのかどうか、評価されているのであればどこが評価されているのか、を知ることができます。

また逆に、お客さんはどういった点に不満をもっているのか、ということがわかると、自分が出店する場合はどうすべきかを、競合店の現状と照らし合わせながら考える機会が持てます。

競合店の調査で得られる情報があなたのお店に必要かどうかは、あなた自身が判断しなければなりません。競合店に対しても、自分のお店に対しても、常に公平な視点を持つことが大切です。

あからさまな調査に気が引ける?

何度も入店して調べることに気が引けるようであれば、家族や友人と手分けしたり、代行サービスを依頼するという方法はあります。

しかし、これから肩を並べるかもしれない競合店について、自分の目で確かめるということはとても大切なことです。そして今後のために、競合店のオーナーとコミュニケーションを取るのは無駄なことではありません。

あからさまな潰し合いになるようなお店でなければ、地域を一緒に盛り上げる仲間として歓迎される場合もあります。良い関係を築くことができれば、お互いがプラスの存在になることもできるはずです。

素性を隠してコソコソ調査をするよりは、学ばせて頂くという姿勢でサービスを受けるのもひとつの考え方です。

積極的になるのは難しいという人もいるかもしれませんが、開業すれば、毎日たくさんのお客さまと接することになります。時には、考え方の合わないお客さまが来店されることもあるでしょう。

そう考えれば、どんな時でも、どんな人とでも会話できる力を身につけることは、必ずあなたのプラスになるはずです。

競合店の調査では、自分がお店の主となることを感じる機会が増えます。お客さまの目線に立ちながら、オーナーとしての視点も忘れずに、お店のビジョンを具体化していきましょう。

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