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飲食店の成功は7割が立地で決まる!代表的な8エリアを解説

飲食店の成功は、7割が立地で決まると言われています。

といっても、駅前や繁華街といったいわゆる“一等地”に出店すれば、どんなお店も成功するわけではありません。どういった立地であれば成功するのかは、お店ごとに違ってきます。

お店に合うのはどんな場所?出店する地域のメリット・デメリット

ここでは代表的な立地と、その特徴を説明します。

オフィス街
学生街
繁華街
駅前(都心部)
駅前(郊外)
ロードサイド(主要道路沿い)
住宅地
商店街

このなかから、どの立地があなたのお店のコンセプトと合うかを考えてみましょう。

オフィス街

ターゲットはサラリーマンやOLで、平日の昼間の利用が想定されます。都心部にあることが多く、家賃は高くなる傾向があります。

ランチタイムや仕事帰りなど、利用する時間帯や目的がしぼりやすい地域です。このため、仕入れる材料の量や種類、従業員の勤務時間などを効率よく設定することができます。

一方、平日と比べて休日の来客数が少ないので、土日や祝日を休業日にするのであれば、月間の営業日数は限定されます。

ランチタイムや、終業後など、限られた時間帯でお客さんを取り合うことになるので、競合店は多くなります。

こういったことから、オフィス街での営業は、限定された時間内にどれだけ効率よく売り上げを伸ばせるかがポイントとなります。ジャンルによっては、ランチのみの移動販売といった方法を考えることも必要です。

学生街

ターゲットは学生や近隣の住民で、昼から夕方にかけての利用が想定されます。ただし、授業のある期間中に限ります。家賃は、郊外であれば低めですが、都心ではオフィス街や繁華街ほどではなくとも高い場所があります。

学生街ではターゲットがしぼりやすく、効率よく材料を仕入れることができます。また、気に入ってもらえれば、常連客になってもらえる可能性が高くなります。

一方で、学校が長期休暇になると来客数が激減することは、想定しておかなければなりません。

ターゲットとなる学生には、安くてボリュームのあるものが好まれる傾向があり、高単価のメニューは向いていません。一度入店すると、長時間滞在するお客さんが多いので、効率よく入れ替えることは難しくなります。

また、売り上げを目的としない学生食堂と競合することも、考慮しなければなりません。

学生街は一見、確実な集客が見込められそうな地域です。しかし、夏休みなどの長期休業期間は帰省する学生も多く、集客を期待できません。学生客が減る時期を見越し、地域での集客も必要となります。

また、競合する学生食堂は学生の生活を支援する目的があり、価格は非常に抑えられています。価格や内容で学生食堂より魅力のあるメニューを用意できるかどうかが、成功のカギになります。

繁華街

ターゲットは、カップルやファミリーなどのグループ客や買い物客です。ランチやディナータイムを中心に混雑しますが、その他の時間帯も、休憩目的などのお客さんが見込めます。

この地域最大のメリットは、周辺施設に集客力があり、人通りが十分にあることです。また、レジャーを楽しむために集まる遠方からのお客さんも見込めます。

初めて来店するお客さんでも、気軽に利用できる雰囲気が街全体にあることも魅力です。レジャーや買い物などを目的としたお客さんが多いので、出費に対する抵抗は低くなっています。

一方で、立地のよさから家賃は高額です。周辺には多くの競合店が立ち並んでいます。初来店のお客さんの比率が高くなりやすく、常連客を獲得しにくいというデメリットがあります。

繁華街では、いつもの外食より少しくらい高くても、せっかくの外出を楽しみたい、という気持ちが働きます。そのため、お客さん1人あたりの売上である、客単価が高くなる傾向があります。

さらに他の地域と比べても、来店してもらいやすい場所にあるので、飲食店には適した場所だと、一般的には考えられています。

しかし、売り上げの多い少ないにかかわらず、毎月必ず支払わなければならない家賃は高額です。保証金や敷金など、開業前にかかる費用も高くなる傾向があります。そのため、開店時からかなりの集客力やノウハウがなければ、利益の出しにくい地域でもあります。

繁華街での出店は、客単価やお店の広さなどを考慮し、コストと売上のバランスがとれるかどうか、慎重に検討する必要があります。

駅前(都心部)

ターゲットは駅の利用者、周辺地域の住民、待ち合わせや時間調整に利用する人、買い物客などです。一日を通して、客数は比較的安定しています。同じ駅でも出口周辺の環境によって、利用者の数は異なる場合があります。

この地域は、駅を利用する人の目につきやすく、広告効果が高いのがメリットです。待ち合わせや時間つぶしなど、時間に制限のある人が多く、効率よくお客さんを入れ替えることができます。

一方で、家賃は高額です。条件の良い場所は、お店のコンセプトと合致すれば、利益が出やすいので空き店舗になりにくく、良い物件を見つけるのは困難です。

都心部の駅前は、繁華街に似た特徴があります。駅前には資金力があり、短い時間でサービスを提供できる業種が向いています。ファーストフードやコーヒーショップなどのチェーン店であれば、成功する確率は高くなります。

一方で、ノウハウや資金力のない個人店では、利益を上げるのが難しい地域です。

駅前(郊外)

ターゲットは駅の利用客や、周辺地域の住民です。ファミリーや高齢者など幅広い年齢層の来店が見込めます。

混雑するのは、日中からサラリーマンなどの帰宅時間帯です。駅の利用者数や、出口周辺の環境によっても異なる場合があります。家賃は駅前がどれくらい発展しているかによります。

この地域では、単身者や、若い世代のファミリー、あるいは高齢者まで、幅広い世代の利用者が見込めます。自宅の近くまで帰ってきてから一杯飲んで帰るといった需要があるので、利益率の高いアルコール類が出やすいのが特徴です。

一方で、郊外に大型商業施設などが進出している場合、駅前がさびれ、買い物客などが見込めない場合があります。

朝夕の通学や、通勤の時間帯にのみ利用客が増えるような駅であれば、通り過ぎるだけの人が多いことがあります。

郊外の駅前は、家賃などは安く抑えられるものの、消費に前向きなお客さんを集客することが難しい地域です。需要を見きわめ、お店のコンセプトに合うターゲットを確実に集客できるか、慎重に検討する必要があります。

ロードサイド(主要道路沿い)

ターゲットはファミリー層です。若いファミリーが、高齢層と一緒に来店する場合もよくあります。 土日や祝日に利用が増えるのが特徴です。

この地域は家賃の安さに加え、広い土地が確保しやすいことがメリットです。駐車場や客席数を十分用意し、大きな看板を出すこともできます。

一方で、ロードサイドでの立地は運転している人に見えやすい場所や、入りやすい場所を見きわめる必要があります。

また店舗が大型になる傾向があるので、従業員数や仕入れ量が増え、運営が難しいこともデメリットになります。

広い店舗が向かないと言われる個人店では、経営が難しい場所です。フランチャイズのファミリーレストランなど、独自の仕入れルートやノウハウを持ったお店であれば、効率よく利益を上げることが可能です。

住宅地

ターゲットは近隣の住民です。年齢層はファミリーや主婦層、高齢者まで幅広い傾向があります。ランチタイム中心に混雑が予測されます。モーニングや、ティータイムでの集客も見込める地域です。

繁華街や駅前に比べ、家賃はかなり低めです。地域になじむことができれば、常連客を獲得しやすいのが特徴です。知名度があがれば、口コミによる集客力が高まることが期待できます。

住民の年齢層によって、幅広いジャンルの飲食店で、利益を上げられる可能性があります。

例としては
・ファミリーレストランや、惣菜などを販売する弁当屋のような、客単価の低いジャンル
・お昼の主婦をターゲットとした、やや単価の高いランチ
・中高年層を狙った高単価なディナー
などです。

一方で、住宅地は遠方から集客できる見込みが低い場所です。平均所得やライフスタイルが一定していない地域であれば、周辺住民であってもターゲットに含められない場合があります。

若い世代が増えている新興住宅地では、様々な規模やジャンルの飲食店が成功しやすい環境が整っています。周辺住民の年齢層をはじめ、数年後にどういった家族構成になる地域であるのかも見きわめ、お店のコンセプトと照らし合わせることが大切です。

商店街

ターゲットは地元の住民で、中高年層が多い傾向があります。ランチタイムや、会社帰りのサラリーマン客などが立ち寄る時間帯に混雑が予想されます。家賃は低く抑えられますが、設備などの確認は必要です。

駅から住宅街へつながる通路となっている場所であれば、人通りも見込めます。話題性があれば、遠方からの客を呼びこみやすいのも強みです。地元のイベントに店舗として積極的に参加することで、地元に根差した営業がしやすくなります。

一方で、撤退した商店が多い商店街では、利用者が少なく集客力が低いのがデメリットです。古くからある商店街の雰囲気が、お店のコンセプトと合うか検討することも必要です。

商店街は、郊外の駅前に似た特徴を持っています。商店街自体がさびれてしまい、集客力をなくしていれば、お客さんを呼びこむことが難しい場所です。

しかし近年では、若い世代が中心となって、家賃の安い商店街に個性的なお店をオープンすることが増えており、コミュニティとしての魅力を持つ商店街もあります。

地域の一番店となり、地元を盛り上げるようなお店を目指すこともできる場所です。メリットをうまく活かせば、やりがいとともに、思いがけない利益を上げられる可能性があります。

以上、代表的な立地と、その特徴を説明しました。

これらの特徴から、お店のコンセプトを明確にしていれば、どの地域であれば、より高い利益が上げられるかがみえてきます。あなたが出店する価値のある地域は、おのずと絞られてくるはずです。

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