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インショップと路面店、決め手になるポイントはここ!

飲食店を出店する場所には、デパートや大型ショッピングモールの中に独立した店舗をかまえる、ショップ・イン・ショップ(以下インショップ)という選択があります。

一方で、道路に面した場所に店をかまえる路面店という選択もあります。ここでは具体的に、双方のメリットとデメリットを検証してみます。

インショップと路面店、決め手になるポイントはここ!

インショップのメリット

1. 集客力
デパートや大型店には、開店時、すでに知名度があります。建物や運営会社に集客力があるため、母体となる大型店に訪れたお客さんに、自分のお店を利用してもらえる確率が高くなります。

運営会社に認められた店舗であるという理由で、新規に開業した店舗でも、信用が得やすいのは大きなメリットです。

また大型店では、「場所によってはほとんど人が来ない」といった状態にならないように、お客さんの動線は計算されています。買い物の途中に立ち寄りやすい配置が考慮されており、人の流れにムラができにくくなっています。

2. 立地
繁華街の駅前にあるデパートやショッピングセンターは、駅からのアクセスが非常に便利な立地です。個人でこのような一等地に出店することは難しく、こういった場所で出店できるのは、インショップならではのメリットです。

また、郊外の大型商品モールでは、駐車場が完備されているのが魅力です。店舗ごとに駐車場のための土地を確保する必要がなく、車を利用したお客さんの集客もスムーズです。

3. 広告費の削減
大型店では、運営会社が、入居するテナントも含めた広告を作成するため、広告にかかる費用を抑えることができます。大型店に入居していることで、食事を検討するお客さんの目にふれる機会が増え、潜在的な顧客の獲得にもつながりやすくなります。

インショップのデメリット

1. コストが高い
インショップでは、入居の際の保証金や、売り上げに応じた支払いなど、路面店にはないコストがかかります。

そういった費用には、立地や信用力など、大型店によってもたらされた効果が上乗せされています。駅と直通、一流デパート内など、立地や条件が良いほどこういった費用は高くなります。

さらに駐車場やトイレなど、共有施設の利用料も含まれてきます。屋根付きの駐車場や、清潔なトイレといった顧客満足度の高い条件は、コストと引き換えであることを忘れてはいけません。

2. 審査が厳しい
入居先の大型店の知名度が高いほど、入居への審査は厳しくなります。

フランチャイズのチェーン店のように、すでに店舗のイメージがあり、本部に対する信用度も高いお店であれば、入居できる可能性は高くなります。

しかし、個人で新規開業するお店が入居できるチャンスは、まだまだ少ないのが現状です。

3. 自由度が低い
インショップでは、運営会社の方針に従う必要があります。経営における様々な面で自由度が低いのは、インショップのデメリットです。

休日や営業時間、従業員の採用方針、業務形態などは、大型店に合わせなければなりません。オーナーは、テナント会議などへの出席義務もあります。

さらに自分のお店が狙う客層が、大型店がターゲットにしている客層とマッチしているかも検討しなければなりません。

路面店のメリット

1. 営業にかかる費用を抑えることができる
インショップを維持するためには、高額な保証金や、売り上げに応じた支払いが必要です。それに対して、路面店での営業にかかる支出は、家賃・材料費・人件費といったベーシックなものです。人数が少ないお店であれば、最低限の資金で営業を続けることができます。

2. 自由度が高い
路面店の制約は、家主との契約のみです。営業時間や休日、細かなところでは、従業員の服装や髪形なども、オーナーが自由に決めることができます。対象とする客層や、それに合わせた内装やメニューなども、自由に追求することが可能です。

路面店のデメリット

1. 集客力が低い
土地や店舗の賃貸料は、立地が良く、集客力の高い場所ほど賃貸料が高くなるため、資金力のない個人店では、出店できる場所が限定されます。すでに知名度のあるお店などでない限り、地域で知られ、顧客が増えるまでは、時間がかかることを覚悟しなければなりません。

2. 広告費がかかる
新規に開業する店舗であれば特に、広告には多くの費用がかかります。知名度のあるフランチャイズでもなく、出店する場所も目立つところでなければ、周知にはかなりの時間もかかります。

開店前にどれくらいの費用を広告にあてられるのか。紹介してもらえる場所や人脈はあるのか。路面店では、状況に応じて広告費を見積もっておく必要があります。

3. 駐車場の確保
路面店にとって、駐車場の確保は大きな問題です。

敷地内に駐車スペースを用意するのか、契約駐車場を借りるのか、あるいはコインパーキングと契約するのかなど、立地に合わせて検討しておく必要があります。

利用しやすい駐車場があるかないかは、来客数に大きく影響します。

路面店では、来店したお客さんによる路上駐車がトラブルになるケースもあり、立地に合わせて慎重に検討することが大切です。

4. 季節によるデメリット
外と直結している路面店では、いかに天候や気温に柔軟に対応し、快適な店舗づくりができるかが顧客の満足度につながります。

直射日光が入る、足元に冷気がたまるといった問題は、客足が遠のく原因ともなり、対策に費用がかかります。また、夏場には店内に虫が入ったり、発生することもあり、衛生面や景観との兼ね合いも含めて、対策が必要になります。

このように、インショップと路面店では、費用のかかるポイントに大きな違いがあります。

お店のジャンルや扱う材料、雰囲気に合わせて効率よく集客し、来店したお客さんに満足してもらえるようなお店はどちらなのか。準備段階での入念な比較検討が大切です。

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